■【梅雨を乗り切る】月刊ひよこ堂 2026年6月号

ひよこ堂2026年6月号 月刊ひよこ堂

■春の爽やかさはあっという間に過ぎ去り、梅雨時の湿度も気温も高かったり低かったりして、すっきしない季節に入ってまいりました

皆さま、いかがお過ごしでしょうか

■【今月の鳥】 カワセミ

■カワセミは翡翠色の宝石のような青が美しい鳥です

山奥のきれいな川に行かないと見られないような気もしますが、意外と近くに住んでいます

この近くでは人通りの多いJR町田駅の裏手に流れる境川でも見かけます

川べりをぼんやり散歩していてカワセミに出会うと、ちょっとうれしいものです

町田市の鳥としても選ばれています

■今月のテーマ 梅雨を乗り切る

■6月7日に関東も梅雨に入りました

湿度が高いと空気も重くなりますが、体や気分の状態も同じで重だるくなってきます

高い湿度が体に及ぼす影響を東洋医学では【湿邪】といいます

この季節になると、この【湿邪】によって以下のような症状が出やすくなります

●体全体に気をめぐらせる力が弱くなる(重濁性)

 ・頭や体が重い

 ・四肢がだるい

●気のめぐりが停滞する(粘滞性)

 ・排便がすっきしりない(粘っこく、切れが悪い)

 ・関節が痛む

●体の下部に水分が偏る(下注性)

・下痢

・下肢のむくみ

●おなかの気の停滞(中焦の気機の停滞)

・胸が悶々とする、胃が痞える

■気血をめぐらせる【湿邪対策】

■【湿邪】の症状への対策は、停滞し、めぐりが悪くなった気(エネルギー)や血(栄養)を動かしてあげることです

程度にもよりますが、これらの軽減や予防が見込めるだけでなく、弱った内臓機能(【脾】など)を元気づけ、身体が気や血を自らめぐらせる力も後押して良い循環に入ります

滞った気血を動かすために日常で試せる工夫として、①体幹のストレッチ ②軽く汗をかく ③食欲を高める の3つを挙げたいと思います

■①体幹をじっくり伸ばす

■頭から腰までのつながりを意識しながら、背骨をじっくり曲げてじっくり伸ばします

そうすることで、体の中心部で停滞した流れが回復し、頭や体がすっきりして、気分も楽になってきます

日頃ストレッチなどをやられている方であれば、体幹にじわっと効くメニューを選んでみてください

ここでは、肩こりのときに紹介した体操をご紹介します

●気血をめぐらせる体操 【天仰ぎ・へそ覗き】

■椅子にしっかり腰掛けて行います

天を見上げる動作【天仰ぎ】と、体を丸める動作【へそ覗き】を交互に2~3回、それぞれ30秒くらいかけてじっくり味わいながらやってみましょう

【天仰ぎ】首と背骨を伸ばす

<ポイント>

・足をしっかり地面につけ、腰(【丹田】)を据える(下半身への重力をしっかり感じて地面で支えるイメージ/しっかりしてるのは腰から下だけで上半身や腕は脱力)

・視線と喉元をしっかり天井に向ける(天から引っ張られるイメージ)

・背骨のつながりがやわらかく伸びていく感じ

・同時に、喉や胸の中、胃袋などの内臓も上に引っ張られていく感覚

・呼吸は止めず、ゆったりと自然に続ける

【へそ覗き】なだらかに柔らかく背中をまるめる

<ポイント>

・足をしっかり地面につけ、腰(【丹田】)を据える(下半身への重力をしっかり感じて地面で支えるイメージ/しっかりしてるのは腰から下だけで上半身や腕は脱力)

・頭の重さで、背骨が上から丸くなだらかにやわらかく次第にゆっくり曲がっていく感じ

・へそに視線を向けて(力は抜いて、あくまでも頭の重みを使って)

・背骨の両脇の最深部の筋肉に効いている感じ

・呼吸は止めず、ゆったりと自然に続ける

■②軽く、うっすら汗をかく

■滞ている気血をめぐらせるには、運動やお風呂で軽く汗をかくことも効果的です

また汗をかくことによって、体に滞った余計な水分が代謝されやすくなります

■運動は、エネルギーを消耗するようなハードなものではなく、ラジオ体操や10回程度のスクワット、階段のぼり、速歩など、すこし息が上がってうっすら汗ばむ程度の運動が良いでしょう

毎朝、体のスイッチを入れる感じで、習慣のように行えるとベストです

■お風呂は40度くらいの熱すぎない温度で10分程度ゆったり入り、体の深部が温まるのがポイントです

運動やお風呂は良い睡眠にも効果的ですが、就寝前だと体が活性化して逆に寝付けなくなることもあるのでご注意ください

●軽い運動の参考として、椅子を使ったスクワットの記事を載せておきます

体幹が鍛えられ、気分が上がるだけでなく、脚のむくみや下半身の重だるさにも効果的です

ご参考にしてください

■腰を練る【椅子スクワット】 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

■③食欲を高める

■【湿邪】は消化器系を弱め、食欲も低下気味になります

体や心を動かしはたらかせるエネルギー(気)や栄養(血)は、食べ物が原料となるので、胃腸の働きが低下して食欲がなければ、めぐらせる気血も生まれません

軽い運動は胃腸も元気にして食欲も増進させますが、体が重だるいときには食欲が湧く食べ物を選ぶのも大切です

■食欲がわく食べ物といえばなんといっても皆大好きカレーライスです

夏バテで食欲がわかないときの夏野菜カレーも最高ですが、水分代謝が低下して冷えた体を温める意味でも、しっかり香辛料の効いたカレーは【湿邪】で弱った体に効果的といえるでしょう

チャーハンなどに隠し味でカレーのスパイスをちょこっと入れるのも、食欲が湧いておいしさアップの工夫です

けれど、食べ過ぎたり、冷たいものを飲み過ぎたりすると却って胃腸を弱めて逆効果になるのでご注意ください

何事も、ほどほどが肝要です

■ここで挙げた、①体幹のストレッチ ②軽く汗をかく は【湿邪】によるダメージを和らげるだけでなく、気血を生成してめぐらせるという意味では一年中通して健康を維持するために効果的なことです

ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください

■だるさに効くツボ【太白】(たいはく)

■【脾】という臓は、消化吸収を司り、飲食物から作り出されたエネルギーや栄養(気血)を上に持ち上げるはたらきがあります

まさに元気の源です

水分や湿度の過多で【脾】の調子が悪くなると気血がめぐらず体の重だるさを生じます

【太白】は【脾】の原穴として、【脾】のはたらきを調整することで、気血不足から来るだるさに効果があります

 <ツボの取り方>

■親指の付け根の内側の側面で、かかと側から指でなで上げて関節の手前で指が止まるところ

足の表と裏の皮膚の肌目が変わる境目(赤白肉際)にあります

<刺激の仕方>

■太白の皮膚の表面に指先を軽くあてて、10回ほど鳥の羽毛のような感じで軽く撫でてツボの反応を呼びます(慣れてくると感じられます)

指先をツボにそっと軽く当て、ゆったりした気持ちで2~3分ほど待ちます

お灸もいいでしょう


<山正 長生灸 Light 200壮 : Amazon>

是非、試してみてください

■また、だるさがあって胃がはたらかない感じが強いときには【中脘】(ちゅうかん)が効きます

ツボの位置をしっかり捉えられれば比較的即効性があるので、こちらもお試しを

■【食欲不振】に効くツボ・中脘(ちゅうかん) | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

■今月号の内容は以上です

適度な運動/しっかり睡眠/おいしくごはん

今月も健やかに参りましょう!

それでは、また♪

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長


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