■風邪をひくと、発熱、頭痛、倦怠感、くしゃみ、鼻水、喉の痛み、咳などの症状が現れます。
これは風邪の原因となるウイルスや細菌を体内から排除したり、免疫が反応して炎症を起こすことによるものです。さらに進むと免疫機能を高めてウイルスや細菌の増殖を抑えるために脳内の体温上昇のスイッチが入り本格的な発熱に至ります。
■みなさんご経験があるかと思いますが、本格的な風邪症状が出る前に、寒気や体がだるい、体の節々が痛むなど、風邪のひき始め特有の症状を感じることがあります。
この時点で、風邪の原因となるウイルスや菌の侵攻を免疫が排除できれば、本格的な風邪症状に陥ることなく何とか乗り切ることができることも多く、これもよく経験されることかと思います。
■そこで重要なのは、風邪のひき始めの兆候に気付いて、早めに以下のような対応を行うことです。
・温かくし、しっかり睡眠をとる(免疫がはたらきやすくする)
・栄養の高いものをとる(免疫物質の材料供給)
・乾燥をふせぐ(呼吸器の粘膜を保護する)
■葛根湯が良く効くのもこのタイミングになりますが、お灸をするとさらに効果的です
今回は、風邪のひき始めに効く【風門】というツボをご紹介します
■風邪のひき始めに効くツボ【風門】

■【風門】(ふうもん)は、背中の上部にあるツボです
東洋医学では外邪が体に入り込むことで風邪(かぜ)をひくと考えますが、その入り口が【風門】です
その【風門】を元気づけることにより、外邪の体内への侵入を押しとどめて風邪の悪化を防ぎます
■<効果>
【風門】へのお灸で次のような効果が見込めます
・体があたたかくなり、免疫の効果を高める
・炎症を鎮める
・体の節々の痛み・こわばりを和らげる
■<ツボの取り方>
肩甲骨の上部のでっぱり(上角)の位置を確認する
そこと同じ高さの背骨のでっぱり(第1胸椎棘突起)の一つ下のでっぱり(第2胸椎棘突起)の下端の位置を探す
その両側1.5寸(指2本分)の位置(肩甲骨の内側の縁と背骨の真ん中あたり)に【風門】をとります

■<刺激の仕方>
風邪に対して【風門】を使うときは、お灸が効きます(長生灸など)
なかなか自分でやるのは難しいかと思うので、ご家族の方にお願いしてやってもらいましょう
自分で手探りでやるときは、背中の上部をしっかり出して上着がお灸にかぶって焦がさないようにしてください(私もトレーナーの後ろ首まわりを焦がしたことがあります)
しっかり効かせるために、お灸の熱感がはっきりしないときは2~3壮と続けましょう
背中を出しますので逆に冷えないように温かい場所で行うのがよいです
お灸をしたら、すぐにお布団に入って寝てください
風邪に対しては睡眠が一番のクスリです

■<ご注意>
■高い熱が出てしまった状態では、【風門】へのお灸は行わないほうが良いでしょう
頭部を冷やし、解熱鎮痛剤を服用、ポカリスエットなどで水分、ミネラルをしっかり取って安静にしてください。症状が激しい場合や長引く場合は無理せず医療機関で適切な対応をとってもらいましょう。
■以上です
それでは、また!
相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長


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