■腰を練る【椅子スクワット】

腰を練る【椅子スクワット】 呼吸・姿勢・運動法など

椅子スクワットの効果と狙い

■スクワットのやり方にもいろいろあるかと思いますが、このスクワットでは下腹(丹田)とお尻の底をしっかり意識して、体幹支持の中核となる腸腰筋がはたらく感覚をつかんで練ることにより以下のような効果を狙います。

・足腰の筋力維持と使い方のバランス改善

・骨盤の傾きを中心とした姿勢やスタイルの向上

・体の重だるさが改善し、気分がスッキリする

・全身の血流改善、下半身のむくみ改善

■このスクワットは単なる筋力アップではなく、使われていない筋肉を目覚めさせて骨格と筋肉の使い方のバランスを取れるようにすることに主眼を置きます。

椅子に腰掛ける時にドスン!と座ってしまう方は、恐らく骨盤周りの筋肉をうまく使えていません。そういう方には是非お勧めです。

また、腰を据えた動作が出来るようになるので、ぎっくり腰の予防にもなります。

さらには骨盤の後傾や前傾がコントロールできるようになり、姿勢やスタイルも良くなります。

■脚の付け根には、お腹から脚へとつながる大きな動脈や静脈、リンパ管があります。

脚の付け根や骨盤の内側を活性化させることで動脈が通るようになり、下半身の血流が改善して体の重だるさが取れ、さらには内臓のはたらきも良くなります。

スクワットの筋肉への負荷は交感神経を刺激して、気分も適度に上がって気分もスッキリします。

■下半身の静脈は筋肉や動脈の力を利用してお腹に戻る仕組みになっており、リンパの戻りもお腹の圧力変動を利用しています。

スクワットの動きは下半身に溜まった余分な水分をお腹に戻し、むくみが改善する効果も期待できるわけです。

良いことづくめですね。

椅子スクワットのやり方とポイント

■では早速、椅子を使ったスクワットのやり方をご紹介します。

足の付け根から骨盤の中に至る筋肉を【練る】感覚で、じっくりとやっていきましょう。

1.安定した椅子を用意します。(キャスター付きの椅子は、ずれるので避けましょう)

2.足を肩幅より少し広めに、膝と足先が同じ向きになるようにします。手は太ももの付け根に添えるようにして腰が深く落とせるように補助します。

3.椅子に深く腰掛けるイメージで腰を後ろに下げながら4秒かけてゆっくり落としていきます。

4.座る直前、太ももの裏が座面に触れるくらいで4秒待って我慢する。

5.4秒かけてゆっくり立ち上がり、再び、3の動作に入る。

6.これを10回繰り返す。(やれる範囲で構いません)

イメージ出来ましたでしょうか。

お尻を下げながら後方に引くときに、肛門の両脇にある【坐骨結節】という骨のでっぱりの後方に体の重さがかかりながら伸びる感覚がつかめると安定すると思います。

それでは実際に下腹とお尻の動かし方を意識しながら、やってみてください。

■スクワットをやる時間帯は日中、特に午前中がお勧めです。昼食後に眠くなってしまった時にも良いと思います。

寝る前にやると体が活動状態に入って目が冴えてしまい、寝つきが悪くなりますのでご注意を。

■椅子が無くても出来るじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、実際に椅子があることによる安心感と腰を後ろに下ろすイメージのしやすさが肝なので、是非とも椅子を使ってみてください。

【注意】
絶対に膝や腰の痛みを我慢しながらやらないでください。無理は禁物です。膝や腰の故障につながり、さらに悪化します。

腰を落とす深さを浅くし、姿勢を探りながら痛みの無い、いいフォームを工夫してみてください。

 

以上です。ご読了ありがとうございました。

それでは、また🐤

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長



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