■肩回しでコリをゆるめる―肩の構造と動かし方

肩回しでコリをゆるめる―肩の構造と動かし方 呼吸・姿勢・運動法など

■今回は肩の構造と動きに意識を向けてコリをゆるめていく肩回し体操をご紹介します

肩の構造といっても、日頃はあまり気にしていない方が多いと思います

何となく、肩って首の骨の付け根からつながっているんじゃないか、とイメージしていませんか?

■実は、肩は骨としては鎖骨でしかつながっていません

骨だけでみれば、肩はぶらぶらの構造をしています

あとは後頭部や首の骨(頸椎)、背骨(胸椎)、肋骨や腕の骨(上腕骨)と複雑に筋肉でつながっていて、その構造が自由度の高い複雑な動きを作り出しているのです

■肩を動かす構造を骨とその動きの視点でみると、大きく3つに分けることができます

1.肩関節(腕の付け根の動き) 

2.肩甲骨と鎖骨(首の付け根から肩にかけての動き)

3.肋骨と胸椎(胸と背中を使った大きな動き、呼吸)

■早速、この構造と動きをイメージしながら肩を動かしていこうと思います

肩の構造を理解してイメージしながら動かすと、動きにメリハリが出て、ストレッチなども効果的になります

※強い痛みを感じる場合は無理をせずに中止してください

■1.肩関節を動かす

まずは肩関節を軽く回して動かします

【動作1】肩関節を小さくまわす

1.肩関節に反対の手の指先を添える

2.肩関節を中心に肘で小さく円を描くように軽くまわす

3.肩から下方向45度くらいを軸にする

4.肩の高さから30度より上がらないように小さく回す

5.前まわし5回、後ろ回し5回

・添えた指先と円を描く肘にだけ意識を向けて軽く、力まずに

・肩甲骨は動かないイメージをしながら回しましょう

■2.肩甲骨を動かす

次に肩甲骨を動かしていきます

【動作2】鎖骨を支点に肩甲骨を動かす

1.喉の下の鎖骨の付け根に反対側の手の指先を添える

2.鎖骨の付け根を中心に肘を肩の高さの上下45度くらいで大きくまわす

3.前まわし5回、後ろ回し5回

・鎖骨の先で肩甲骨が肋骨に沿って大きく動いているのを感じましょう

・頭と背骨と肋骨は出来るだけ動かないイメージで

・軽く大きく動く範囲で、気持ちよく緩める感じ

・大きく動かなくても無理はしないこと。心地いい範囲に留めます

※無理をすると筋肉が緊張して却って緩みません。肩を痛める可能性もあるのでくれぐれもご注意ください

■3.肋骨を動かす

さらに肋骨まで使って大きく動かしていきます

【動作3】胸の真ん中から肋骨を動かす

1.反対側の手を喉の下からさらに下へ、指先を胸の真ん中に添える

2.肩の側面にとても大きな皿があって、その縁に肘を沿わせて動かしていくイメージ

3.前まわし5回、後ろ回し5回

・頭から腰にかけての体の軸は出来るだけ真っ直ぐをキープします

・背骨や胸骨に対して肋骨が動いているのを感じましょう

・背骨の奥、胸の深いところに効いてきます

■4.【動作1~3】左右とも行う

■5.最後に両肩を軽くゆすってリラックス

以上です

いかがでしょうか

肩の緩みを感じられましたか?

呼吸も少し楽になったかもしれません

■ポイントは

・しっかり構造と動きをイメージすること

・肘の動かし方に注意を向けて力まずに動かすこと

・出来るだけ体の中心軸(へその下(丹田)から頭の中心(目の奥)の軸)がぶれないようにして動かすこと

です

是非、体の構造がダイナミックに動く感覚を味わいながら試してみてください 

 

■以上です。

「よい睡眠」、「適度に運動」、「おいしくご飯」

今月も健やかに参りましょう!

それでは、また♪

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長🐤


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