■【夏バテ対策】月刊ひよこ堂 2025年8月号

月刊ひよこ堂2025年8月号 月刊ひよこ堂

■暑中お見舞い申し上げます。

最高気温が35℃を超し40℃に迫る日もあり、気力、体力ともに消耗してしまいますね。

水分や塩分を小まめに摂取、日中の休息もしっかりとって、熱中症にはくれぐれもご注意ください。

●葉月の由来

8月は和風月名で【葉月】です。葉っぱが青々と生い茂るイメージですが、旧暦との1か月ほどのずれがあって実際は秋に入り「葉が落ち始める季節」という意味だそうです。

四季をさらに6つに分けた二十四節気では【大暑】(7/23~8/7頃)にあたり、一年の中で一番暑さを感じる季節ということになります。

この方がしっくりきますが、この暑さ、【大暑】では到底物足りない感じです。

かつての季節感が通用しない気候の異常さもすっかり定着するどころかさらに加速していく勢いで、一体どこまで行ってしまうのでしょうか。

●今月の花鳥風月【オナガ】

■尾が長く、空色がきれいな鳥です。

ここ神奈川では神社の杜などでよく見かけます。

きれいな見かけに相反してギエー、ギエーと凄い声で鳴きます。

これは天敵のカラスなどがテリトリーに近づいたときなどに発する警戒音なのだそうです。

いつもはピュルピュルなどとかわいく鳴くらしいのですが、とんと聞いたことがありません。

それでも、神社の杜の空気のなかでゆったりしているときに出会うオナガたちは、やはり愛らしいです。

■夏バテの対処法

■こう暑いと、いつもは健康な人でもエネルギーを消耗して参ってしまいます。調子の悪さを抱えている人ならなおさらです。

今回は、そんな夏バテについてまとめてみようと思います。

夏バテの症状は「疲れた」「だるい」「食欲不振」といったつらさを中心に、「寝付けない」「イライラする」「頭痛やめまい」「便秘や下痢」など、いろいろな症状が重なり、相乗効果的に連鎖して悪循環に陥り、なかなか改善しなくなります。

この夏バテの悪循環を解消するポイントは3つです。

①水分と適度な塩分を摂る

②健康な胃腸のはたらきを維持する

③しっかりと睡眠をとる

①【身体機能の根幹】水分と適度な塩分を摂る

■夏バテは暑さと疲労による自律神経のバランスの崩れと捉えることができます。したがって熱中症の対策と自ずと対応は重なってきます。

一日に飲み物で水分を摂取する必要量は1~1.5Lと言われていますが、夏場は汗をかくのでその分も考慮しながら小まめに摂ることが大切となります。

■また塩分(ミネラル)は、神経や筋肉がはたらくための必須要素であり、同時に体内の塩分濃度の維持は血液や体液を適切に循環させる鍵となっています。

つい忘れがちですが、汗として水分と同時に体外に排出された塩分の補給もしっかり心がけるようにしてください。

②【エネルギー補給の根幹】胃腸のはたらきを維持

■われわれが活動するエネルギーの源はすべて飲食物にあります。

その根本を支えるのが胃腸のはたらきです。

夏バテで疲弊すると、消化器官をコントロールする自律神経もはたらきが悪くなり、食欲がなくなります。

そうすると、食事の量が減ったり、冷たいものばかり摂って胃腸を冷やして余計に悪化させたりで、回復に必要な栄養素やエネルギーを確保できなくなります。

冷たいものはほどほどに、過度に脂っこいもの、甘すぎるものを控えめにして、消化のいい食べ物をバランスよく取りましょう。

カレーライスなど食欲をそそるメニューを取り入れて胃腸にはたらいてもらう工夫も大切です。

今回ご紹介する梅干しも是非試してみてください。

③【自己修復の根幹】しっかりと睡眠をとる

■睡眠不足は夏バテの大きな要因です。

疲弊して動作不良になったり壊れたりした体の組織は寝ている間に修復されるからです。

睡眠が足りないと、完全に修復されないまま、また日中の疲弊モードに突入するため疲労や自律神経の不調が回復しないどころか、どんどん悪化してしまいます。

特に夏は体も神経も疲弊する一方で、寝苦しさもありますので余計に大変です。

■日中の休息も必要です。

消耗の激しい猛暑の時期は無理をせず、20分程度の軽い昼寝をするなども良いでしょう。

夜の寝苦しさ対策については7月号に掲載しているので参考にしてください。

【寝苦しい夜に】月刊ひよこ堂 2025年7月号 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

●梅干しのススメ

■夏バテ解消には江戸の昔から「う」がつくものが良いとされ、平賀源内がプロデュースしたとされる【土用の丑の日に、うなぎ】が有名ですが、【梅干し】の効果も侮れません。

強い酸っぱさの主成分である【クエン酸】には、

・疲労回復(エネルギー代謝を促進)

・食欲増進(消化器系のはたらきを強める)

・菌の増殖を抑える作用(腐敗や食中毒の予防)

といった効果があり、疲れが強まり、食が細くなりがちな夏に打って付けの効果があります。菌の増殖を抑えるので、お弁当やおにぎりの定番というのもうなづけます。

また、梅に含まれるポリフェノールの一種である【梅リグナン】には、

・抗酸化作用 (生活習慣病の予防、老化防止)

・免疫力向上 (風邪やインフルエンザ等の予防)

という効果があり、梅干しは夏だけでなく一年を通して健康維持にとても良い効果を持っているのです。

【出展】『一生役立つ きちんとわかる栄養学』 西東社 <監修> お茶の水大学大学院教授 飯田薫子(代謝学、応用栄養学)/関東学院大学准教授 寺本あい(調理科学)

■一方、ことわざとして、

【梅はその日の難逃れ】、【梅は三毒を絶つ】

という言葉もあり、健康を維持する食材として梅は古来から重宝されていたようです。

その日の難逃れ、というのですから、一日のはじめ、朝食に梅干しを摂っていたのでしょう。

朝に胃腸を働かせてしっかり食べるのが健康の基本ですから、実に理に適っています。

ちなみに【三毒】と、それに対応する梅の効果は以下とおりです。

・水毒(湿邪)・・・余分な水分を排泄

・血毒(血瘀)・・・血液の淀みをとる

・食毒(暴飲暴食)・・・消化を助ける

こういった古くからの知恵のようなものは、細かく要素に分解・分析してそれぞれのはたらきを理解する現代科学とはまた違った切り口で物事を捉えます。

これらは古くからの経験知や東洋医学的臨床経験に基づいた総合的な知であり、現代科学とはまた違った効能の捉え方があるのかもしれません。

■ところで、梅干しは塩分が多いので塩分摂取量が気になるところかと思います。

・ふつうサイズの梅干しで一粒だいたい16g、種を除いて12g。

・塩梅干し(塩分18%)で一粒だいたい2gの塩分量

・調理漬け梅干し(減塩、はちみつ梅干しなど)(塩分7%)で一粒だいたい1gの塩分量

ざっくりですが、梅干しに含まれる塩分はこんな感じのようです。

一日一粒くらい(減塩なら1~2粒くらい)が適量でしょう。

■ちなみに、一日の塩分摂取量の目標量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満(実際の摂取量は男性11.0g、女性9.2g、厚生労働省 平成 27 年 国民健康・栄養調査)だそうです。

ただ、あくまでも平均的な話をしているので汗を多くかいたときにはその分多めの塩分補給が必要です。

医師から塩分摂取制限をされている方を除き、あまり神経質になり過ぎず、ほどほどを心がける程度が良いかと思います。

●夏バテを解消するツボ

■胃をはたらかせる【中脘】 

【中脘】を刺激すると胃がはたらきはじめ、食欲が出てきます。胃が動かず、食欲がでないときに試してみてください。

■【食欲不振】に効くツボ・中脘(ちゅうかん) | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

■寝つきを良くする【神門】

【神門】は寝つきが悪い時に使えるツボです。軽く手で押さえることで気持ちが落ち着いてきます。

■寝付けないときに効くツボ【神門】 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

■睡眠の質を高め、疲れをとる【足三里の灸】

【足三里】は健康長寿のツボとして昔から有名ですが、睡眠の質の改善、疲労回復に効果があります。毎晩、寝る前のゆったりした時間にお灸を据えると自然とリラックスモードに入れます。

■疲労回復に【足三里】 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院

 

■今月号の内容は以上です。

「よい睡眠」、「適度に運動」、「おいしくご飯」

今月も健やかに参りましょう!

それでは、また♪

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長🐤

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