■蒸し暑い梅雨も、もうすぐ明けて夏本番です。
皆さま如何お過ごしですか?
<もくじ>
●文月の由来
●今月の花鳥風月【ハクセキレイ】
●寝苦しい夜の対策について
●寝付きを良くする【バンザイストレッチ】
●寝付けないときに効くツボ【神門】
■文月の由来
■7月は旧暦の和風月名で【文月(ふづき)】です。
「文被月(ふみひろげづき)」から「文月」となったというのが有力なようです。
「文被月」とは「文(ふみ)を広げて晒す月」という意味で、七夕に願い事や詩歌を短冊に書いて笹に飾る風習から来ているという説があります。
梅雨が明けた夜空に思いが広がる風流な読み方ですね。
■今月の花鳥風月【ハクセキレイ】

■ハクセキレイは東日本で一年中見られる留鳥です。
水辺に近い市街地やコンビニの駐車場とかでも普通に姿を見られます。
人慣れしていて、近寄ってもあまり逃げません。
特徴は、
●テトテトテトテト速足で歩きまわること
●止まって尾っぽを上下に振り振りすること
その様子が猛烈にかわいいです。
こいつが目の前に来るとキュンとしてしまいます。
見かけたときは、ちょっと足を止めて是非ハクセキレイのしぐさを観察してみてください。
きっと心が癒されると思います。
■寝苦しい夜の対策について
■この季節、夜の寝苦しさを感じることがあるかと思います。
寝つきを良くするには、眠る環境を快適にすることが重要です。
<眠りやすい環境をつくる>
・寝る前から部屋は暗めに
・寝室は静かに
・快適な気温、湿度を
■特に夏場は気温と湿度の環境が大切です。
眠りのスイッチは、体の深部の熱が手足から放熱されて低下し始めることで入ります。
ところが寝室の気温や湿度が高いと体の深部の熱がこもって眠りのスイッチがうまく入らないのです。
冷房は体に悪いからと寝る時にクーラーを切ってしまいがちですが、温度を少し高めに設定してでも冷房を入れたまま眠ることをお勧めします。
体から熱を放熱するには汗の蒸発によるところが多いです。なので温度よりむしろ湿度を下げることが大切です。
なお、お腹は冷やさないように、しっかりお布団はかぶってくださいね。
■寝つきを良くする【バンザイストレッチ】
■それでも、なかなか寝付けないときはあるものです。
そんなときは興奮してしまってる交感神経を鎮めてリラックスできる、ゆるめのストレッチがよいでしょう。
今回は、お布団に入ったまま出来る【バンザイストレッチ】をご紹介します。
- お布団に寝たまま、両腕を頭の上に上げる
- 1~2分程度そのままで普通にゆっくり呼吸をする
これだけです。
ポイントは、
●肩や腕の力を抜いて、頭の上にだらりと放り出す感じで上げる
●腕が曲がっていてもまったく構わない
●自然に呼吸をしながら胸がじんわり開いていくのを感じる
そのまま寝てしまってもOKです。
ちょっと寝づらいな、と感じた時に試してみてください。
■寝付けないときに効くツボ【神門】
■眠ろうと思ってもいろいろなことが頭をめぐって寝付けない、そういう時に効くツボ【神門(しんもん)】をご紹介します。
【神門】は少陰心経の原穴です。
「心」につながる経絡のうち「心」の変動を調整するはたらきがあるツボ(経穴)という意味です。
東洋医学でいう「心」とは血液を全身に送りだして行渡らせる「心臓」の機能・システムを意味し、同時に「こころ」(「神」「精神」)に大きく関わります。
【神門】を穏やかに刺激することで「心」が落ち着いて、頭の中にぐるぐる巡るいろいろなことがいつの間にか消えている、そういう効果を期待して使います。
■<ツボの取り方>
【神門】(しんもん)

【神門】は手首内側の関節の深いしわ(手関節横紋)の小指側、手首の真ん中側から小指側に辿っていくと分かる小豆くらいの骨(豆状骨)の際にあります。
ここには尺骨動脈という動脈が走っていて、指先で軽く抑えると拍動を感じます。
■刺激の仕方
左手の人差し指と中指の先を揃えて右手の【神門】あたりに軽く載せます。
指先をそっと軽く添えるように置くのがコツです。
力が入らないように他の指も右手の上に載せて支えます。
決して押したり揉んだりはしないでください。
あまりツボ刺激に一生懸命にならず、頑張って眠ろうと意識もせず、ゆっくりと普通に息をしながら、右手の【神門】の感覚にぼんやりと意識を向けましょう。
いつの間にか眠りに入っていると思います。
■今月号の内容は以上です。
「よい睡眠」、「適度に運動」、「おいしくご飯」
今月も健やかに参りましょう!
それでは、また♪
相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長
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