■腰痛はツラいです。
動かすと痛いもの、同じ姿勢を続けると痛くなるもの、など
鍼灸院に訪れる方の多くも、それぞれさまざまなカタチの腰痛の悩みを抱えていらっしゃいます。
■そういうわけで腰痛治療は鍼灸の定番といえるものなのですが、実はその治療方法にはいろいろなアプローチ・手法があります。
今回は、ツラいところに直接アプローチせずに患部から離れた脚のツボで治療する遠隔治療というやり方を応用したツボ刺激の方法をお伝えしようと思います。
遠隔治療であれば、痛いところを刺激することなく、さほど腰に負担のかかるような無理な姿勢を取らなくても出来るのではないか、という考えです。
腰に負担がかからないような楽な姿勢でお試しください。
■使うツボは【築賓(ちくひん)】です。
脚のふくらはぎの内側にあります。
患部から腰から脚のふくらはぎの外側に【足の太陽膀胱経】というつながり(経絡)があるのですが、【築賓】はその表裏の関係にある【足の少陰腎経】という経絡の上のツボです。
表の【膀胱経】の緊張を裏の【腎経】で和らげる、というイメージで使います。
【ツボの取り方】
■内くるぶしの頂点(一番出っ張っているところ)を探します。
そこから【指4本分上】(人差し指~小指をそろえた第二関節部分の幅:3寸)のさらに【指3本分上】(人差し指~薬指をそろえた第一関節部分の幅:2寸)、都合5寸上の高さです。
ふくらはぎの内側の前側のスネに固い骨(脛骨)があって、その内側にヒラメ筋という筋肉があります。つま先が膝方向に向くように足首を曲げると盛り上がる筋肉です。そのヒラメ筋とふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の間にくぼみを感じる場所、そこが【築賓】です。
左右は、腰の痛い方の脚で取ります。
左右差がない場合は、まず右足を刺激し、変化がなければ左足を刺激します。
【刺激の仕方】
■まず人差し指に中指を添えてツボを探ります。
ここかな、という窪み【築賓】にまっすぐ指をあててゆっくり5mmほど沈み込ませて3呼吸、という感じでゆっくり3回ほどマッサージをします。
感覚のいい方は、この時点で「何か指先に反応があるな」と感じると思います。
感覚神経は指の先端部分に集中しているので、指の骨の先端部を使って意識してみるのがコツです。
■次に人差し指に親指の先を合わせて【築賓】に当て、表面の皮膚0.5mmくらいを押し広げるようなイメージで、ゆっくり5mmほど沈み込ませ、呼吸をゆっくりと続けながらそのまま待ちます。
焦らず、じっくり待っていると痛みが和らいでくるかと思います。
変化がなければ反対側の脚で試してみましょう。
筋肉の間のくぼみをしっかり捉えられたかがポイントです。
場所の確認の仕方がちょっと難しいかもしれませんが、【ツボの取り方】を再度確認しながら試してみてください。
■なお、腰の筋肉の緊張による腰痛であれば効果が出やすいツボですが、原因がもっと深いところにある場合もありますので、下記【ご注意!】以降の内容を参照してみてください。
【ご注意!】
激しい腰痛は整形外科系の問題の場合もありますが、内臓系の問題の場合もあります。我慢をせずに一度病院で検査をしてもらいましょう。
医療情報サイト【Medical Note】の腰痛のページを載せておきますので気になる方はご確認ください。
■腰痛の原因はいろいろありますが、同じ姿勢を続けたり、偏った姿勢で作業したりといった原因が多いように思われます。
腰を痛めない姿勢についての記事も、そのうち上げていきたいと思います。
しばらくお待ちくださいね🐤
それでは、また♪🐤
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※この記事は一般的なツボの効果について記載しています。体の状態によっては、正確にツボの場所を刺激しても効果が出ない場合もあります。本来は鍼灸師が実際に体の状態を診てツボを選ぶものなので、さらに一歩進みたい方は是非お近くの鍼灸院をお訪ねください🐤
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