■動悸・息切れ、苦しいですよね。
心臓がどきどきして、息が荒くなった状態を落ち着かせるツボは【陰郄(いんげき)】です。
■【陰郄】は【手の少陰心経】という経絡の郄穴という役割をもっていて、心肺機能に対する急な症状に効果を発揮するツボです。
電車に乗ろうとして階段を駆け上がった後とか、息が荒くてなかなか落ち着かないというようなときにも、はやく息を落ち着かせる効果があります。
私も50を過ぎてそういった場面が多くなり、かなり重宝しております。
■ご注意!
動悸や息切れに対して【陰郄】をご自分で使うのは、動いた後に心拍や息を整えるような場面です。
急で激しい動悸・息切れ、特に原因が思い当たらない場合やなかなか収まらない場合、何度も繰り返す場合は要注意です。
医療情報サイトMedical Noteのリンクを載せておきますので、参考にご確認ください🐤
【ツボの取り方】
■【陰郄】があるのは、手首の内側、小指側です。
手首の曲がる部分の小指側を探ると丸っこい小豆大のでっぱりがあります。
豆状骨といいます。
そこから手首から肘方向にスジが伸びているのですが、そのスジの手首中心側、豆状骨の根元(手首が深く曲げるライン上)から親指の幅の半分のところに骨の隙間の凹みがあり、そこが【陰郄】になります。
■この部分には、尺骨動脈という太い動脈が走っています。
指先の感覚が慣れてくると皮膚の下に脈拍を感じると思います。
この動脈にやさしくアプローチして自律神経(交感神経)を鎮めるわけです。
【刺激の仕方】
■親指と人差し指で輪っかを作るように指先を合わせます。
指先の先端、骨の先をしっかり合わせましょう。
合わせた指先を【陰郄】の皮膚の表面に軽く載せ、ゆっくりじわーっと沈めます。
■親指と人差し指の先の間で、皮膚越しに脈拍を感じたら、そのままそこに留めます。
指先が動脈の表面に軽く触れているようなイメージです。
決して押したりして強く刺激してはいけません。
■効いた場合は20~30秒くらいで上がっていた息が整ってくると思います。
脈を感じたら指先で皮膚表面を1mmくらい伸ばすように引っ張り広げるようにしてやると、利きがよい感じになるかと思います。
■効果が出たな、と思ったら深追いせず、すぐに手を放して終了しましょう。
このツボ刺激は、自律神経の調整を強めに行っているので、やりすぎるとのぼせたり逆に気が遠くなったりする可能性があります。
気分が悪くなってきたなど、あればすぐに中止してください。
薬と同じで、効くツボには用量を超えると副作用が出る場合があります。
何事も、ほどほど、が肝心
欲張らず、腹八分目が大切です🐤
それでは、また♪
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※この記事は一般的なツボの効果について記載しています。体の状態によっては、正確にツボの場所を刺激しても効果が出ない場合もあります。本来は鍼灸師が実際に体の状態を診てツボを選ぶものなので、さらに一歩進みたい方は是非お近くの鍼灸院をお訪ねください🐤
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