■胃がギューっと差し込むように痛むときってありませんか?
何らかの原因で胃を動かす筋肉が過緊張を起こしていると思われます。強いストレスに長期間さらされたりすると起きたりします。
そんな時に痛みを抑えるツボ、【梁丘(りょうきゅう)】をご紹介します。
なお、激しい胃の痛みは重大な病気のサインの可能性がありますので、嘔吐や吐血、顔色が悪くなる、冷や汗、意識が朦朧とする、などの症状がある場合は救急外来や救急車を検討してください。
参考に医療情報のサイトを張り付けておきます。
また、【梁丘】で痛みが治まったとしても、痛みがまた何度も繰り返すようであれば、我慢せずに医療機関を受診してくださいね🐤。
■【梁丘】は、消化器系につながる【足の陽明胃経】といわれる経絡の流れのなかで【郄穴】といわれる急性症状に対応できるツボ。特に強い胃の痛みに対して効果を発揮します。
実体験としては、お灸を20壮~30壮、痛みが消えるまで据えつづけるとかなり効果が出ます。
ここでは、お灸ではなく、指の刺激で痛みを抑える方法をお伝えします。
【ツボの取り方】
■膝の上、少し外側に【梁丘】はあります。
膝を曲げ、お皿の上端(お皿の真ん中から指を擦り上げると少しくぼみを感じるところ)から指3本分上の高さ、左右位置はお皿の外側のラインです。腿の筋肉と筋肉の間のくぼみに【梁丘】を取ります。
左右の足のどっちで取るかは、触ってみた感覚で強く反応がある方、分からなければ右側の足で取りましょう。(効かなければ反対側をトライ)
【刺激の仕方】
■指の人差し指と中指の先を合わせ、【梁丘】に指先を垂直に立てて差し込んでいきます。大腿骨に向けて筋肉の間に入っていく感じです。
沈めてゆっくり5秒数えたら力をゆるめ、また指を沈める、という感じで繰り返します。
沈めてしばらく待ったときに、もにょもにょしたような、脈打つような感覚を指先に感じたら、【梁丘】がしっかりとれている証拠です。
そのまま、痛みが弱まるまで刺激を続けましょう。
お手元に千年灸がある場合は、熱いと感じるくらいの強さで何壮か繰り返し続けてみると、さらに効果が上がると思います。
■さて、【梁丘】で痛みが取れない場合、改めて胃の痛いあたりに軽くやさしく手を当ててみてください。
手を当てていると痛みが和らぐ場合があります。こういう痛みを【虚痛】といいます。
この場合に効果があるのは、【地機(ちき)】です。
■【地機】は膝の下の内側にあります。
脛の骨の固い部分の内側を指で擦り上げていくと止まるところを【陰陵泉(いんりょうせん)】といい、そこから指3本分下側の骨際、ふくらはぎの筋肉との間に【地機】があります。
【地機】に人差し指と中指の先を合わせ、表面に対して垂直に指先を5mmくらい沈めていき、そのままじっと待ちます。あまり強く沈めないようにしましょう。
■繰り返しになりますが、ここでご紹介したのはあくまでも自分で出来る応急対応です。
症状が激しい場合は救急車や救急外来を、何度も繰り返し痛む場合は医療機関にかかることをお勧めします。
それではまた🐤
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※この記事は一般的なツボの効果について記載しています。体の状態によっては、正確にツボの場所を刺激しても効果が出ない場合もあります。本来は鍼灸師が実際に体の状態を診てツボを選ぶものなので、さらに一歩進みたい方は是非お近くの鍼灸院をお訪ねください🐤
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