■急な歯痛はつらいです。
そんな時に応急処置として痛みを止める【合谷】というツボをご紹介します。
【合谷(ごうこく)】は、痛み・炎症に対して効果が出やすいツボです。とても有名なツボなのでご存じの方も多いかと思います。
特に【面口(面目)ハ合谷ニ収ム】といわれ、目から口にかけての顔面への効果を古来からうたわれていますが、顔面の症状である目の疾患、扁桃炎、蓄膿症だけでなく、おでき、血圧調整など用途も広く、鍼灸師御用達のツボと言えるでしょう。
■説明を始める前に大事なことを!
虫歯は鍼灸では治せません。
今回、紹介するやり方はあくまでも【緊急対応】・【応急処置】です。
歯が痛くなったら必ず歯科医に診てもらってください。
痛みをごまかして虫歯をそのままにすると、大事な歯を失うことになりかねませんのでよろしくお願いいたします🐤
【ツボ】の取り方
■歯が痛い方の手の親指と人差し指の付け根からさらに手首の方へ探っていくと手の甲の骨が合わさるところにぶつかります。(図:手首側の青い○)
そこから人差し指側の骨に沿って指先の方へ3cmくらいたどっていくと人差し指の付け根の関節の骨のでっぱりにぶつかります。(図:人差し指側の青い○)
その中間点、骨の際5mmくらいのところに【合谷】はあります。(図:赤い●)
■実際のツボはこのあたりに指先を立てて探り、ゆっくり揉むと、ああここかな、という感じがつかめると思います。(分からなければ、エイや!と決めましょう。慣れると「感じ」がつかめてきます)
【刺激の仕方】
■指先でつまむようにして沈めていくというやり方もありますが、今回は効果の高い「つまようじ」を使った刺激方法をご紹介します。
■まず、反対側の親指と人差し指の先(指先の骨の先端)でつまようじをしっかりとつまみます。
ようじの先端は指先から出るか出ないかという状態にします。
【合谷】にようじをつまんだ指先を当て、ゆっくり強めに沈めていきます。
この時、ようじの先端が出ていると皮膚に食い込んで痛いし、皮膚を傷つける恐れがあるので、かならず「出るか出ないか」という状態で行います。
しっかり沈めた先で、ようじの先端がちょっと皮膚に当たっている感じです。
■しっかり沈めたら、指先でようじをつまんだまま、指先が皮膚に当たっているところだけ表面を1mm程度広げるイメージで気持ち開きます。
沈めた指先でツボを微妙に広げて、つまようじの先を0.5mmくらい送り込むようなイメージです。
これをゆっくりとしたリズムで繰り返します。
歯の痛みが治まったら終了です。
■【ご注意!】
・あまり強くやらないこと
・決してようじの先でグリグリやらないこと
・やりすぎずほどほどでやめること
効き過ぎは禁物ですので、この3点は守ってください。
気分がちょっとおかしいな、とか、のぼせてきたな、とか思ったら必ずすぐに中止してください。
また、やりすぎると皮膚に赤い痕がしばらく残りますのでご注意ください。
気になる方はつまようじ無しでお願いします🐤
■ちょっと難しかったでしょうか。
試行錯誤しながらやってみるのも面白いかと思います。
うまくハマれば不思議に歯の痛みは治まっていきます。
ツボの効果の面白さを実感して頂ければ幸いです。
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※この記事は一般的なツボの効果について記載しています。体の状態によっては、正確にツボの場所を刺激しても効果が出ない場合もあります。本来は鍼灸師が実際に体の状態を診てツボを選ぶものなので、さらに一歩進みたい方は是非お近くの鍼灸院をお訪ねください🐤
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