■五月病が長引いてしまっている方へ

その他

■GWが明けて二週間ほど経ちました。

皆さん、そろそろ生活のリズムは取り戻せてきましたか?

休み明けはなかなかやる気も調子も出ないもので、日曜の夕方になると気が沈むサザエさんシンドロームの盛大なものだと思えば、まあごく自然な反応です。

でも、それが長引くと大変つらくなってきます。

そんな方への良いヒントとなれば、と思い、少しつらつらと書いてみます。

■4月に新入生、新社会人、新しい環境に入った方は、特につらいですよね。

環境の変化に気持ちや体がついていくのは大変なことです。

でもなぜ、4月ではなく、5月なのでしょうか?

それは4月に頑張った緊張の糸がGWで切れてしまうから、というのもありますが、さらに重要なポイントがあります。

■本来なら4月の新しい環境での緊張=強烈なストレスは、新しい生活リズムや環境に心と体が次第に慣れて、馴染み、緩んでいきます。

人は【慣れる】という強い「技」を持っているのです。

しかし、GWの時期がいけません。

自転車をこぎ始めて、ようやく安定して進み始めたところで急に止められるようなものです。

入学、入社、新学期、新年度、4月に緊張してあんなに頑張ったのに、また不安定な状態からこぎ始めなけらばならない。

これはきついです。

だから、調子がでないのは当たり前。

決して、あなたの頑張りが足りないせいではありません。

■だからといって、学校に行かなければ単位は取れないし、会社に行かなければお給料はもらえない。

かといってこの緊張を続ければ、心の糸が切れてしまいそう・・・・

その二律背反の不安とストレスが、さらに五月病を悪化させてしまうという悪循環…。

そういうときに頼りになるのは、自動運転です。

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■自動運転?

唐突で、?があたまに浮かんだのではないでしょうか。

説明します。

先ほど

『人は【慣れる】という強い「技」を持っている』

と書きました。

この【慣れる】というのは【意識しない】、【考えない】と言い換えることができます。

それが自動運転です。

■自転車でいえば、安定して走っている状態です。

このとき、どういう風にペダルを踏もうか、とか、ハンドルをどう支えようか、とか考えません。

一定のリズムで進んでいれば、何も考えることも、意識することも、必要ないからです。

生活も同じです。

朝、顔を洗って歯を磨くのに決死の気合と覚悟で臨む人は少ないと思います。

自然にやっていますよね。

もちろん、出社も通学も、もっと大変なことではあるのだけれど、その延長線上、気が付いたら家を出てる、気が付いたら電車に乗ってる、気が付いたら会社のデスクや教室の席に座っている。

ありたいのはそういう状態です。

■目指す姿を意識することは大切です。

いま、不安定な状態で苦心しながら必死にハンドルを支え、ペダルを踏んではバランスを崩し、次の踏み込みにつながらず、焦って力んで、余計にバランスを崩してしまう。

今、このつらい状態を意識しすぎるとかえって焦りが強くなり力んでしまうのも当たり前。

安定して走行するためには足元にこだわり過ぎず、遠くに意識をむけることです。

4月にできていたならきっと大丈夫。

しっかりと安定したリズムをつかめるでしょう。

二度目は慣れるのは早いものです。

だから大丈夫です。

顔をあげて、新しい日常に慣れて【自動運転モード】に入っている自分を想像してみましょう。

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■もっと具体的なお話をしましょう。

まずは下準備。

こころと体を落ち着かせましょう。

ふー、っとやわらかく長~めに息を吐きます。

力いっぱい吐くのではなく、自然に息が抜けていく感じ、温泉に入ったときに「は~~~」と抜けていくあの感じです。

胸から空気が抜けたら、さらにお腹から残りの空気が静かに細く抜けていきます。

そうすると、心と体の力みがすーと抜けると思います。

もちろん、息を吐き切ったら吸ってください。酸欠になります。

たぶん、吐き切ったら自然と空気がするするとゆっくり入ってくるように感じると思います。じっくりと味わってみてください。

さて、準備は整いましたか?

早速、【自動運転モード】に入るための工夫ポイントを紹介しましょう。

自分なりに試してみて、自分なりのさらなる工夫を加えて、自分のものにしていただけるとよいかと思います。

■工夫ポイント① 朝起きたら体を動かす

軽いストレッチでもいいし、ゆっくり伸びをするのでもいいです。

コルチゾールという活動開始のホルモン分泌を促し適度に血圧が上がって血のめぐりが良くなります。

出来ればベランダで朝日を浴びながらやってみるいいでしょう。体内時計がリセットされて体が活動を始めます。

少し体の血がめぐってきたら、朝ごはんの準備とか、ごみをまとめるとか、ちょっと家事をしてみると心も体も活動方向の軌道にのってくるでしょう。

朝いそがしいのに家事をしなきゃいけないのダル過ぎ・・・とかネガティブに捉えずに、家事をちょっとだけやっておくと調子がいい、って思えると、家事をやったというプチ達成感も相まって一日の始まりが何となく幸せに感じてくるものです。(僕の場合は朝の皿洗いがいい感じです)

■工夫ポイント② 一定のリズムを保つ

月曜日から金曜日までのお仕事(学校)であれば、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に歯を磨き、同じ時間にご飯を食べ、同じ時間にトイレに行って、同じ時間に着替えをして、同じ時間に外に出る。というルーティーンを作ってしまうことです。もちろん時間はだいたいで構いません。それよりリズムに乗ることが大切です。

意識せずに実行されている方も多いと思います。

でも、これは大事なことなんです。

心理的なつらさを回避するために必要なのは何しろ習慣化です。今日は時間があるから1時間遅くていいや、とかやっているとリズムが作れずかえってつらいです。

ああ、ちょっとだけお布団に・・・・なんて考えても負けてはいけません。

しっかりとリズムに乗りましょう。

二週間とか三週間とか、同じことを同じ時間に繰り返していれば、つらいと感じるまえに体が動くものです。

もちろん、無理をすると体が悲鳴を上げて逆効果。

自分の体の様子に耳を傾けながら、これはできそうだな、と半歩踏み出す感じで無理のないリズムを作っていければと思います。

■工夫ポイント③ 30分早めに床にはいる

朝に体を軽く動かすこと、リズムをつくること、大事です。

でも、睡眠も同じくらい大事です。

というより、ちゃんと睡眠をとるためには朝から体を覚醒させ、日中にリズムよく活動することが大切です。そういう意味では、朝の活動とリズム作りと睡眠は、お互いに相乗効果をもったセットだということです。

だから、朝の活動をつくるために睡眠時間を削るというのは効果的なやり方ではありません。

そこで、朝に時間を作ろう、あるいは睡眠時間が足りていない、というのであれば、とりあえず30分早く寝よう、ということなのです。

人によって必要な睡眠時間に差はあります。でも5時間以下の睡眠を毎日続けていると頭や身体や心のはたらきに影響が出てくる人が大半だと思います。

5時間睡眠の人に毎日7時間の睡眠をとりなさい、といきなり言っても難しいでしょう。

なので出来そうな範囲で、【30分早く寝よう】ということです。

10時以降スマホは見ないとか、ちょっとした工夫はいろいろあるかと思います。

■もちろん、事情は人それぞれで、そう単純なものではありません。

とくに人間関係が絡むと余計にやっかいです。

職場や学校の環境や人間関係は自分ではコントロールできません。

でも、そういったストレスを感じにくくすることはできます。

仕事にせよ、勉強にせよ、遊びにせよ、自分から進んで一定のリズムを作り、そこに没頭すれば、思い悩む時間を減らすことができます。

そして、日中に適度に体を動かし、ご飯をちゃんと食べて、お風呂で温まって早めに寝る、という生き物としての人が生き物として生きていくために大事なことを優先する。

いろいろあるけど、とりあえずそっちの方にいける工夫をしてみる。

それが出来たら自分をほめる。

そうすれば今まで【ストレスと感じていたもの】がいつの間にか、それほど気にならなくなっているのに気づくでしょう。

力まず、ゆるく、それでいてしっかり。

みなさんの日常生活が軌道に乗るよう、健闘をお祈りします♪🐤

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■それでも状況が良くなっていく気がしない、そもそも朝に起きる気力も活動する気力も尽きてしまった…

ということもあります。

そういうときは、無理をしてはいけません。

やわらかいお布団を抱えてじっとしていましょう。そうして朝に起きる気力、外に出かける気力が自然と出てくるのを待ちましょう。

家族やペットがいるなら、心地よい距離感でそばにいてもらいましょう。

長引くようであれば心療内科に行ったりカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。

鍼灸も選択肢のひとつです。

鍼灸で抱えている問題が解決することはありませんが、心と体のバランスが整って良い方向に動いていくでしょう。

相性が合いそうな鍼灸院を地元に見つけておくと、いいかもしれませんね。

それでは、また。

良い一日を♪🐤🐤🐤

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