■夏バテに梅干しのススメ

生活に役立つ工夫

■今年の暑さも厳しいですね。

夏バテ解消には江戸の昔から「う」がつくものが良いとされ、平賀源内がプロデュースしたとされる【土用の丑の日に、うなぎ】が有名ですが、梅干しの効果も侮れません。

強い酸っぱさの主成分である【クエン酸】には、

・疲労回復(エネルギー代謝を促進)

・食欲増進(消化器系のはたらきを強める)

・菌の増殖を抑える作用(腐敗や食中毒の予防)

といった効果があり、疲れが強まり、食が細くなりがちな夏に打って付けの効果があります。菌の増殖を抑えるので、お弁当やおにぎりの定番というのもうなづけます。

また、梅に含まれるポリフェノールの一種である【梅リグナン】には、

・抗酸化作用 (生活習慣病の予防、老化防止)

・免疫力向上 (インフルエンザ等の予防効果)

という効果があり、梅干しは夏だけでなく一年を通して健康維持にとても良い効果を持っているのです。

【出展】『一生役立つ きちんとわかる栄養学』 西東社 <監修> お茶の水大学大学院教授 飯田薫子(代謝学、応用栄養学)/関東学院大学准教授 寺本あい(調理科学)

■一方、ことわざとして、

【梅はその日の難逃れ】、【梅は三毒を絶つ】

という言葉もあり、健康を維持する食材として梅は古来から重宝されていたようです。

その日の難逃れ、というのですから、一日のはじめ、朝食に梅干しを摂っていたのでしょう。

朝に胃腸を働かせてしっかり食べるのが健康の基本ですから、実に理に適っています。

ちなみに【三毒】と、それに対応する梅の効果は以下とおりです。

・水毒(湿邪)・・・余分な水分を排泄

・血毒(血瘀)・・・血液の淀みをとる

・食毒(暴飲暴食)・・・消化を助ける

こういった古くからの知恵のようなものは、細かく要素に分解・分析してそれぞれのはたらきを理解する現代科学とはまた違った切り口で物事を捉えます。

これらは古くからの経験知や東洋医学的臨床経験に基づいた総合的な知であり、現代科学とはまた違った効能の捉え方があるのかもしれません。

■ところで、梅干しといえば塩分摂取量が気になるところかと思います。

・ふつうサイズの梅干しで一粒だいたい16g、種を除いて12g。

・塩梅干し(塩分18%)で一粒だいたい2gの塩分量

・調理漬け梅干し(はちみつ梅干しなど)(塩分7%)で一粒だいたい1gの塩分量

ざっくりですが、梅干しに含まれる塩分はこんな感じのようです。

一日一粒くらい(減塩なら1~2粒くらい)が適量でしょう。

ちなみに、一日の塩分摂取量の目標量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満(実際の摂取量は男性11.0g、女性9.2g、厚生労働省 平成 27 年 国民健康・栄養調査)だそうです。

ただ、あくまでも平均的な話をしているので汗を多くかいたときにはその分多めの塩分補給が必要です。

医師から塩分摂取制限をされている方を除き、あまり神経質になり過ぎず、ほどほどを心がける程度でよいかと思います。

■いずれにしても、梅干しの健康への効果は夏バテ解消だけにとどまらず、一年を通して活力と免疫力を支えてくれます。

是非、毎日の生活に取り入れてみてください。

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長

(月刊ひよこ堂2025年8月号抜粋)


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