■月刊ひよこ堂【2024年10月号】

10月の花・野菊(友禅菊) 月刊ひよこ堂
10月の花・野菊(友禅菊)

■皆さま、いかがお過ごしですか?

10月に入りました。

旧暦では神無月といいます。

八百万の神様が出雲の国に出払って留守になるから、ということのようです。

全国の神様が集って、月を愛でつつ宴会でもしているのでしょうか、楽しそうですね。

■さて、まだ日中は暑い日もありますが、すっかり空も高くなり、秋を感じさせる今日この頃。

食べ物がおいしく、食欲が旺盛になる季節です。

<天高く馬肥ゆる秋>

と、いいますが、厳しい冬の寒さに備えて栄養と体力をしっかりつける、という意味があるのだと思います。

■しかし、夏の疲れが尾を引いてしまうと、涼しくなってきても調子が上がらず、おいしくゴハンが食べられません。

そういうときは、

・気持ちを秋モードにリセット

・しっかり休んで寝て気力・体力を回復

・日中に、軽く汗ばむ程度に体を動かす

そうすると、寝つきも良くなって、食欲も出てくると思います。

気候の良いこの時期に、無理のない範囲で体力を戻していくことが大切です。

是非、秋の味覚をしっかり愉しみ、適度に運動、冬に風邪をひかない元気をつけましょう。

●今月のツボ【関元】(かんげん)

しっかり休んでるつもりなのだけれど気力が上がらない、午前中に動かなきゃいけないんだけど動き出せない、そういう時に効果的なのが【関元】です。

【関元】はおへその下6~8cmくらいにあって、おなかが力なく凹んでいる、或いは冷えている、という状態になっていたら、そこを温めてあげると不思議と元気が出てきます。

おへその下のお腹の奥には【丹田】(たんでん)と呼ばれる元気の源があります。元気の貯蔵庫のようなものです。

【関元】はその【丹田】にアプローチするツボだと考えられます。

<対応する症状>

元気が出ない、体力がない、疲れ、下痢、冷え、婦人病

<ツボの取り方>

【関元】おへそから指4本分下(第二関節部)

おへそと【関元】の中間地点を【気海】(きかい)と呼びますが、凹みや冷えがそこにある場合は、【気海】を温めます。

<刺激方法>

お灸がいいです。

せんねん灸のようなもの(おすすめは長生灸のライト:Amazonでも手に入ります)で、熱さがつらくない程度に2壮から3壮しっかり温めます。

効いてくると、へなっと力がなかった【関元】あたりが、ふっくらと力を取り戻した感じになって、元気が出てきます。

<長生灸 Linght 200壮 : Amazon>

お灸がない場合は、使い捨てカイロで広い範囲であたためてあげても良いです。

お腹が冷える感じの下痢は、周囲のツボも刺激したいので、カイロで広くしっかり温めてあげる方がいいかもしれません。

■食欲がでるツボ【中脘】については8月号に掲載していますので、そちらをご確認ください。

■月刊ひよこ堂【2024年8月号】 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院 (shinkyu-hiyokodo.com)

■今月号の内容は以上です。

気力と体力をつけて、食欲の秋、運動の秋、芸術の秋を愉しみましょう♪

それでは、また♪

相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長🐤

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