■午前中から動かなきゃいけないんだけど動き出せない。頑張っても、気力が出なくて、ぐったりと横になってしまいたくなる。
無理を続けていると疲れが限界まできて、エネルギーが枯渇して、そういう状態に陥ることがあります。
それは、心も体もゆっくりさせて!という体からのサインです。
一旦スケジュールを見直してリセットし、生きていくための最低限の活動に絞ってエネルギーの回復を待ちましょう。
長い目で見れば、それが近道です。
■けれど、ずっーとぐったりしているのも、それはそれでストレスです。
朝のだるさ、気力のなさをはねのけて一度活動を始めれば、それなりに元気に動ける、という場合もあります。
ちょっと頑張ろうかな、頑張った方がいいかな、という場面もあって、そこは塩梅、といいますか、自分の心と体の声にしっかりと耳を傾けて相談をしながら、決めていくことだと思います。
■そういう、よし頑張ろう!というときに効果的なのが【関元】です。
【関元】はおへその下6~8cmくらいにあって、おなかが力なく凹んでいる、或いは冷えている、という状態になっていたら、そこを温めてあげると不思議と元気が出てきます。
おへその下のお腹の奥には【丹田】(たんでん)と呼ばれる元気の源があります。元気の貯蔵庫のようなものです。
【関元】はその【丹田】にアプローチするツボです。
<対応する症状>
元気が出ない、体力がない、疲れ、下痢、冷え、婦人病
<ツボの取り方>
【関元】おへそから指4本分下(第二関節部)
おへそと【関元】の中間地点を【気海】(きかい)と呼びますが、凹みや冷えがそこにある場合は、【気海】の方を温めます。
<刺激方法>
お灸がいいです。
せんねん灸のようなもの(おすすめは長生灸のライト:Amazonでも手に入ります)で、熱さがつらくない程度に2壮から3壮しっかり温めます。
効いてくると、へなっと力がなかった【関元】あたりが、ふっくらと力を取り戻した感じになって、元気が出てきます。
お灸がない場合は、使い捨てカイロで広い範囲であたためてあげても良いです。
お腹が冷える感じの下痢は、周囲のツボも刺激したいので、カイロで広くしっかり温めてあげる方がいいかもしれません。
■なお、元気をつけるためには
・よい睡眠
・適度な運動
・適度な食事
が大切です。
特に、以下の3つがポイントです。
●朝に陽の光を浴びる(一日のリズムをリセットできてすっきりします)
●朝にうっすら汗が出る程度の軽い運動をする(早歩きやラジオ体操も良いです)
●朝食をしっかりとる(寝ている間に消費された炭水化物・タンパク質を特にしっかり)
なお、食欲がない方は、食欲がでるツボ【中脘】について以下の記事に掲載していますので、そちらをご参考にしてください。
■【すぐに効くツボ】食欲不振に中脘 | 相模大野ひよこ堂鍼灸院 (shinkyu-hiyokodo.com)
それでは、また
※この記事は一般的なツボの効果について記載しています。体の状態によっては、正確にツボの場所を刺激しても効果が出ない場合もあります。本来は鍼灸師が実際に体の状態を診てツボを選ぶものなので、さらに一歩進みたい方は是非お近くの鍼灸院をお訪ねください
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