施術の流れ

はじめに

●鍼灸院にはじめて来院するときは、どういった治療をうけるのか少し心配になるものです。

このページでは、安心して受診していただけるよう、来院からお帰りまでの流れをイメージできるように説明していきたいと思います。

少し長くなりますが、お付き合いください。

来院・診察券提出・診察待ち

●ご予約の時間の5分前を目安にご来院ください。とくに初診の方は問診票の記入項目が多めなので早めにお越しください。

玄関のインターフォンを鳴らしてください。ドアをお開けしますのでお入りください。

待合室にお入り頂き、診察券を提出(再診の方のみ)、問診票をお書きいただきます。

●トイレもこの時間でご遠慮なくお使いください。

●お茶などもご用意しておりますのでご自由にお召し上がりください。

問診票の記入

●問診票には現在の症状とお身体の状態、体温などを記入します。(体温計はご用意しています)

初診の方は、【初診確認票】と【問診表】の2枚の記入をお願いします
①【初診確認票】
 病歴や現在治療中の病気や体質の傾向を確認し治療方針のヒントとさせて頂くもの
②【問診表】
 今、なんとかしたい症状について記入して頂くもの

再診の方は【問診表】の1枚だけ記入してください

お着換え

●問診票を提出し、ご準備が整いましたら診察の準備です。

まず、お手荷物をお持ちになって診察室に移動していただき、お着換えをお願いします。

患者着は半袖半ズボンのものをご用意しております。

問診

●問診票に書いていただいた内容に沿って問診を行います。

●どこが、いつから、どのような場面で、どのようにつらいか

具体的にお聞きします。

●診察や施術に入ってから思い出したことも、遠慮なく、そのときに教えてください。

診察

●つらいと感じる部位を目視や触診で確認します。

場合によっては身体を動かしてみて痛みなどを確認します。

痛みやつらさを10段階で教えてもらいます。

・ 0:まったく症状を感じない

・ 5:そこそこつらい

・ 10:たまらなくつらい

施術後にその数値の変化を確認します。

●仰向けに寝ていただきます。

リラックスした態勢をとれるように枕の位置などを協力しながら工夫していきましょう。

●まず手首の脈の状態を確認します。全身の状態を診る大切な指標となります。

そのまま顔色や舌の状態(むくみや色など)を確認し、おなかの触診、脚の状態などを診て治療方針を決定します。

●おなかの触診は、患者着を上下にずらして直接触れて押してみて、痛みや違和感の有無などを確認しますのでご協力ください。

施術

●仰向けの状態のまま、手と足に鍼をおこないます。

鍼をしたまましばらく置いておきます。

あまり痛みを感じないことが多いですが、身体の状態や鍼をする場所によっては、まれにつらい痛みを感じることがあります。

つらい痛みなどが出たら、その都度遠慮なく教えてください。

適切に対応します。我慢しなくて大丈夫です。

●そのあと、もう一度おなかを開けていただいて、おなかにじっくりと鍼をします。

なにか身体に変化があれば教えてください。

おなかの筋肉の緊張や偏り、ゆるみ、血流の滞りなどが取れて、先ほど押した時に感じた痛みが和らいでいるかをもう一度確認します。残る痛みは主に背中や腰で対応します。

ここまでが全体の身体の状態を整える治療です。

●次に症状に対応した鍼や灸を行っていきます。

場所は症状や状態によって変わってきます。

手、腕、肩や足、胸、おなかや頭など、いろいろな場所の経穴(ツボ)の状態を確認しながら施術する部位を決めていきます。押されたときの痛みや違和感などがあれば教えてください。

施術するのは場合によりますが、出来るだけ数をしぼって、じっくり行っていきたいと思います。

●仰向けの施術が終わったら、声をおかけしますので、指示に従っていただいてうつ伏せになります。ベッドから転落すると大変危険ですので、必ず指示に従ってください。

うつ伏せでの居心地のよい状態を作るのも大切です。クッションやタオルを使ったりしながら一緒に工夫していきましょう。

●うつ伏せの治療では、おもに首や肩、腰のこりや痛み、姿勢、内臓の状態を整えます。

まず患者着の上着の背中をあけ、ズボンを腰骨のあたりまで下げ、背骨と骨盤の真ん中あたりまでが確認できるようにします。

心臓や横隔膜の裏にあたる重要な部位の診察、施術を行うために、女性の方はブラジャーのホックを外させていただきます。(できるだけ後ろで開けるタイプを着用してきていただけるようにお願いします)

声をお掛けしますので抵抗のある方はお伝えください。なんとか工夫していきましょう。

●背骨にそって首から骨盤のあたりまでを触診します。

状態と症状にあわせて背中や腰を中心に鍼をしていきます。

また冷えなどに応じてお灸を加えます。

●身体の状態や症状によって変わってきますが、基本的な施術の流れは、大体このような感じです。

効果の確認・説明

●施術が終わりましたら声を掛けますので、ゆっくり起き上がっていただきます。

ベッドから転落すると危ないので指示にしたがってください。

仰向けに寝ていただいて、手首の脈、体幹やおなかの状態などの変化を診ます。

●指示にしたがって起き上がりベッドに座ってもらって、症状の10段階での変化を確認します。

●最後に行った治療の説明と、これからの治療方針や生活のアドバイスについてお話します。ご質問などがありましたら遠慮なく聞いてください。

お着換えの時間を除いて、問診からここまでだいたい50~60分程度です。

お疲れ様でした。

養生指導・アドバイス

●何か聞きたいことや欲しいアドバイスなどがあれば、その都度遠慮なく言ってください。

分かる限りのことをお伝えします。

●週に1回~隔週で通っていただくと次第に体が整ってくるのを実感できると思いますが、その効果をあげるためにも日ごろの養生がとても大切です。

生活リズムの改善方法や手軽なストレッチや軽い運動方法などもお伝えできればと思っておりますので一緒に工夫していきましょう。

●必要な方には毎日お灸をすると調子が良くなると思われるツボをお伝えし、ご家庭で使いやすいお灸(長生灸50壮)とツボの位置の説明書をご希望であればお渡しします(有料:1000円を頂いております)。

体の状態に合わせて毎日の灸を続けるのは、とても効果的です。

お着換え

●一度退室してカルテを書きますので、その間にお着換えをしてください。

貴重品などお忘れの無いようにお願いします。

次回のご予約・お会計

●お着換えが終わったら待合室に戻っていただいて次回のご予約とお会計をお願いします。

【次回予約・通い方の目安】

●鍼灸は継続して治療を受けることで体質が改善し症状が根本から良くなっていきます

そこで通院して頂く場合の3つのパターンをご紹介します

【週1~2回治療】 :治療効果を優先
・症状が強く、日常生活に支障が出ている方
・つらい症状を早く抑えたい方
【隔週治療】 :生活とのバランスを取る
・日常生活でつらい症状にお悩みの方
・週1回の治療で症状が安定してきた方
【月1回治療】 :体調の崩れを予防(未病治)
・体質を改善し、健康の崩れを防ぎたい方
・日常のストレスや天候の変化などから来る症状を抑えたい方

●来院から会計終了まで、80分程度を目安で考えております。

初診の方はもう少し長くなる場合があります。

診療のあとのご予定の時間が詰まっている場合は遠慮なくお申し出ください。治療のやり方を工夫して出来る限りの対応をしたいと思います。

お帰り

●鍼と灸の効果が強めに出る場合がまれにあります。

「のぼせ」や「ふらつき」などを感じた方は無理せず必ず声をかけて下さい。落ち着くまで、しばらく待合室でお休み頂きたいと思います。

●ひとりで運営しているので次の患者さまの対応のために満足にお見送りができない場合もあります。何卒ご容赦ください。

●それでは、お気をつけてお帰りください。お大事に。

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