■皆さま、もうすぐ春ですね。
まだ厳しい寒さは続いていますが確実に春は近づいています。
写真は昨年の2月初旬、熱海から船で30分の離島・初島の河津桜と菜の花です。
この時期、都心から2時間のところまで春は来ているというわけです。
想像すると、すこし心がふわりとゆるんで参ります。
■2月は旧暦で「如月(きさらぎ)」と呼びます。
「衣更着」つまり、寒さがまだまだ残っていて重ね着をする(衣を更に着る)さまから「きさらぎ」となったという説が有力です。
また旧暦では今の3月頃に当たり、天気が良くなり陽気がさらに増す(気更来)や草木が生え始める(生更木)とする説もあるようです。
■文字として【如月】と書いて「きさらぎ」と読ませるわけですが、【如】という漢字には、ある方向・場所に向かっていく、行き着く、という意味があるようで、「春に向かっていく月」という風にも取れます。
とすると気更来や生更木もありなのかもしれません。
解釈はいろいろあった方が多面的で意味に厚みが出てきて面白いです。
■さて、春と言えば花粉症。
2019年の全国調査ではスギ花粉症の有病率は38.8%にまで増加しているそうです。すっかり国民病となってしまいましたね。
今年は1月末時点で早くも花粉を感じ始めている方もいるようで、我が家の近くでは早くも耳鼻科の混雑が始まっています。
■花粉症はアレルギー反応の一種です。
鼻や目から侵入した花粉が異物として認識され、免疫抗体反応によって体内で炎症物質が生じて血管や神経を刺激することで発症します。
花粉症の主な症状は、ご存じの通り、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどです。
他の症状もつらいですが、いつも鼻がつまっているもかなり気になりつらいです。
■鼻炎による鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れることで空気の通り道が塞がることで生じます。
鼻をかんでも完全にすっきりしないのは、粘膜のむくみ(炎症による腫れ)が消えないからです。
■というわけで、今回はそういった鼻の粘膜のむくみ・炎症を抑えて鼻づまりを通すツボ【上星】(じょうせい)をご紹介します。
他にも有名な鼻づまりのツボはあるのですが、【上星】は頭髪の中なのでツボを刺激し過ぎて赤くなっても気にならないし、何より効果が出やすいです。
【上星】はおでこの上、髪の生え際から親指の幅だけ入ったところにあります。少し頭蓋骨が窪んだところに指をあて、ゆっくり優しくマッサージすると鼻の奥の血行が良くなってむくみが減り、鼻が通りやすくなります。
花粉症だけでなく、風邪や副鼻腔炎による鼻づまりにも効果があります。
■<ツボの取り方>
【上星】(じょうせい)
おでこの中心線上、前髪の生え際から親指の幅(1寸)入ったところ。生え際から指先で押していくと微かに窪みがあってツーンとする場所。

■<刺激の仕方>
人差し指に中指を添えて頭蓋骨に向けて垂直に立て、頭蓋骨の感触を感じるくらいの圧で押す。10秒くらい押したら力を緩め、一呼吸おいてまた押す。を繰り返す。
左右につまりが残ったら1cmくらい左右にずらして押してみる。
強く押せば効くというわけではありません。
あまり強く押しすぎると頭に痛みが残る場合があります。適度な心地さを感じる範囲で加減をしながら刺激をしてくださいね。
■2025.2.14追記■
■花粉症にお悩みの方の参考に、NHKきょうの健康で放送された花粉症特集のページへのリンクをつけておきます。(2025年2月3日放送)
重症化を防ぐポイント
①花粉を持ち込まない
②花粉が飛び始めに初期療法
③舌下免疫療法(3年以上かけて徐々に免疫を慣らす治療)
■今月号の内容は以上です。
「よい睡眠」、「適度に運動」、「おいしくご飯」
今月も健やかに参りましょう!
それでは、また♪
相模大野ひよこ堂鍼灸院 院長🐤
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